台湾人との個人取引前に、相手の実態を現地で確認する

台湾人との個人取引前に、相手の実態を現地で確認する

台湾人との個人取引前
台湾人との個人取引前

Before you wire the money, we confirm who you're actually dealing with.

UIC ASSOCIATES LIMITED
台湾SNS経由取引先の実態確認

台湾企業との正式契約ではなく、SNS・チャットアプリ・紹介経由で取引が始まるケースは少なくない。特に、小規模OEM、越境EC、デザイン制作、WEB開発、輸入代行、商品仕入、業務委託などでは、Instagram、Facebook、LINE、WeChat、Threadsなどを通じて接触し、そのまま契約へ進むケースも存在する。しかし、SNS上のプロフィールや投稿内容だけでは、実際の活動実態まで確認できない場合がある。

SNS上の演出と実態の乖離

台湾案件では、SNSやWEBサイトの情報と、現地の運営実態が一致していないケースが確認される。

法人登録を行わず個人で活動している、複数アカウントを使い分けて実体を分散している、実際の運営主体が別に存在する、過去に別名義で活動していた、実務を第三者へ外注している、日本向けのみ別ブランドを使用しているなど、公開情報だけでは把握しにくい構造が存在する。

SNS上では、取引実績、商品写真、事務所風景、展示会参加、顧客との写真などが整理されていても、それが現在も継続している活動なのか、実際の運営主体によるものなのかまでは分からない。

台湾SNS経由取引先の確認では、表面上の発信内容ではなく、その人物や事業者が現地で実際に何を行っているのかを確認する必要がある。

心理的バイアスによる信用形成

日本企業側では、特定の要素によって実態確認前に信用できると判断してしまうケースがある。

日本語が自然でコミュニケーションがスムーズ、返信が丁寧で対応が早い、SNSのフォロワー数が多い、日本企業との写真や展示会での写真が掲載されているなどの要素は、心理的な安心感を生みやすい。

しかし、それらは日本向けビジネスに特化した窓口機能にすぎない場合がある。実際には、拠点が事務所ではない、投稿写真と現場実態が一致しない、法人登記と運営主体が異なる、短期間で名称変更を繰り返しているといった状況が現地確認で判明することもある。

台湾案件では、日本語対応やSNS上の丁寧な印象だけで信用形成が進むと、契約前に確認すべき実態が見落とされるおそれがある。

小規模クロスボーダー取引の不透明性

小規模クロスボーダー案件では、正式な契約書が存在しないまま、チャット上のやり取りのみで取引が進行するケースも少なくない。

LINEやWeChatなどのチャットアプリのみで発注や合意が行われる、請求主体が法人口座ではなく個人名義になっている、支払先や担当者が途中で変更される、サンプル送付後に連絡が途絶える、条件が急に変わるなど、日本企業の通常管理基準とは異なる形で進む場合がある。

このような状態で問題が発生すると、実際に誰と契約していたのか、誰が責任主体なのか、どの法人または個人に請求すべきなのかが曖昧になる。

特に、業務委託、海外外注、輸入代行、越境EC仕入、SNS経由のOEM案件では、取引開始前に運営主体と支払先、活動拠点、関係者の役割を整理しておく必要がある。

窓口と製造主体の分離

特にOEM、製造委託、海外外注案件では、SNSの窓口担当者と、実際の製造・運営主体が一致していない二重構造が確認されることがある。

営業と受注だけを担う別会社が存在する、製造工場は第三者または親族の所有である、輸出や資金回収だけを別法人が代行している、実務は別地域の外注先が担当しているなど、SNS上の説明だけでは見えない運営構造が存在する。

このような場合、取引先本人が直接事業を行っているように見えても、実際には紹介者、仲介者、製造元、出荷主体、請求主体が分かれていることがある。

SNS上の印象だけでは、実際の責任主体や事業の継続性を把握することは難しい。現地ベースでの実態照合を行い、誰が案件を維持しているのかを確認する必要がある。

台湾SNS経由取引先確認のまとめ

台湾SNS経由の取引では、表面上の信用感だけを作り込むケースが増えている。

小規模クロスボーダー取引では、法人登記、契約書、請求主体、活動拠点、製造主体、支払先が明確に整理されないまま進むことがあり、問題発生後に責任の所在が不明確になる場合がある。

SNS上で丁寧に対応していること、日本語が自然であること、日本企業との写真があることだけでは、実際の事業継続性や責任主体までは確認できない。

現地確認を通じて実体を把握することで、小規模クロスボーダー取引における重大なトラブルを未然に防ぐための判断材料を整理することができる。